2017年に発表した荒岡眼鏡オリジナルアイウエア『Elder_ARAOKAGANKYO(エルダー_アラオカガン キョウ)』の素材を一新し、2022年5月14日(土)より『Elder_ARAOKAGANKYO(2022年式)』として発売します。
『Elder_ARAOKAGANKYO』は、荒岡眼鏡(1940年〜)の創業者・荒岡秀吉が生涯にわたり愛用した “ブロウライン” ※1 がモチーフ。空間・プロダクトデザイナーとして国内外で活躍する二俣 公一氏 (CASE-REAL / KOICHI FUTATSUMATA STUDIO)がデザインを手がけ、2017年に同社の創業77周年モデルとして発売しました。Elderとは “長老” を意味します。
一般的なブロウラインは、フレームの上部にアセテート素材、下部にメタル素材を用いていますが、二俣氏はそれぞれの素材を分けることなく、同一の素材で表現しています。独自の造形美によってブロウラインを解釈したモデルです。
※1 ブロウラインとは眉の形をデザインソースにしたものです。一説では、1940年代後半に眉毛が薄く悩んでいる人の「威厳を出したい」という思いから生まれたと言われています。
ロングセラーとなった今、末長く生産することを更なる目標に掲げ、「変わらないために、変えなくてはならないこと」 を二俣氏と荒岡 俊行(荒岡眼鏡・三代目)で対話を重ねてきました。そしてアセテート素材の使用をやめ、土に還るバ イオプラスティック素材「M49」を採用。新たに『Elder_ARAOKAGANKYO(2022年式)』として発売することになりました。
フレームの生産は従来品と同じく、国内屈指の技術力を誇る谷口眼鏡(福井県鯖江市)が担当しています。
■ Elder_ARAOKAGANKYO(2022年式)発売にあたり、二俣 公一氏からコメント
様々なことが目まぐるしく変化していく今の時代、 変わることを見極めるのと同様に、変えるべきでないものを見据えることが大切だと思います。 早いスピードで世の中が変化していく中で、個々の心や気持ちに、もしかしたらDNAに(?)織り込まれた、 変わらないものをしっかりと見つめ、それをさらに深く掘り下げて、理解や感謝を持って生活していく。 そういうことの拠り所となるような居場所やモノを生み出していくことも、デザインの仕事の大きな魅力です。 今回の2022年式の開発は、素材変更とそこに至るまでの荒岡眼鏡の考えや歴史を通して、そんなことを思い出させてくれました。
「Elder_ARAOKAGANKYO 2022年式」も、更に広く永く人に愛されることを願っています。
■ 荒岡 俊行(荒岡眼鏡・三代目)よりコメント
モノが世に溢れた今日、長く愛用できるモノを見つけることが、だんだんと難しくなっています。長く使い続けることで、 モノを介して、モノと共有した時間、その時に過ごした大切な思い出、一緒に過ごした人たちとの日々を思い起こさせてく れます。長く愛され続けるには、普遍的な美しさと長く耐えうる強度が必要です。
「Elder_ARAOKAGANKYO」は、それらの要素を全て満たし、時代を越えた美しさがあると確信しています。長く作り続け て行くためにも、それを取り巻く環境を考えてみました。材料メーカーが環境保護を配慮した取り組みにより、「M49」と いう素材を開発しました。従来のアセテートの機能を損なうことがなく、原料の一つの可塑剤を化学的なものから植物由来のものに置き換えたりし、生分解性のある素材となりました。
今日の材料選びにあたり、最終的に廃棄される時に、少しでも環境負荷が軽減されるようにと考えました。「M49」の素材 の起用は、私たちに気付きを与えてくれました。先人たちからの教えに従って、モノを大切にし、長く愛用される眼鏡づく りの重要さを改めて知ることが出来ました。「Elder_ARAOKAGANKYO」が、皆さまのこれから過ごされる日々、大切な思 い出の一部になることを心から願っております。
■ 100%自然界に還元 バイオプラスチック「M49」をフレームの素材に採用
1849年に創業し、眼鏡生地の最大手として知られる、イタ リアのマツケリ社。同社が開発した素材「M49」は、従来 のアセテート製造時に使用する可塑剤を植物由来のものに置き換えることで、生分解性のある素材となりました。自然環境下においては、微生物や酵素によって分解され、 100%自然界に還元されます。「M49」は115日間の培養 で、その90%以上が土に還ったというデータがあります。 現在では、ヨーロッパにおいてはさまざまなブランドにて 同素材が採用されています。
■ 2022年式のフレームは、6色のカラー展開。レンズは各3種類をラインナップ
サングラス仕様に、濃度の違うカラーレンズを2種類を採用しました。眩しさを防ぐ色の濃いレンズは、「紫外線」 「赤外線」「輝線」と呼ばれる、眼に負担のかかる光を吸収します。ガラス着色の技術を全てつぎ込んだ世界最高品質の色ガラスレンズです。
薄いカラーのサングラス仕様は、最近のトレンドでもある “相手から目が透けて見える” 濃度の低い色ガラスレンズを ご用意しました。カメラのレンズに装着する減光効果のあるNDフィルターと同じ素材で、色彩に影響を与えることなく光の量だけを低下させます。生活の中でマスクを付けた時にも、色の薄いカラーにより優しい印象を与えます。
また、度付きの眼鏡やサングラス、ダテメガネにする用途を考え、クリアのデモレンズ仕様の眼鏡タイプもご用意しました。
Elder_ARAOKAGANKYO | エルダー_アラオカガンキョウ 2022年式
カラー red havana
眼鏡タイプ
PRICE:40,700yen (w/tax)
サングラスタイプ
PRICE:42,900yen (w/tax)
Elder_ARAOKAGANKYO | エルダー_アラオカガンキョウ 2022年式
カラー yellow havana
眼鏡タイプ
PRICE:40,700yen (w/tax)
サングラスタイプ
PRICE:42,900yen (w/tax)
Elder_ARAOKAGANKYO | エルダー_アラオカガンキョウ 2022年式
カラー red havana
眼鏡タイプ
PRICE:40,700yen (w/tax)
サングラスタイプ
PRICE:42,900yen (w/tax)
Elder_ARAOKAGANKYO | エルダー_アラオカガンキョウ 2022年式
カラー solid bordeaux
眼鏡タイプ
PRICE:40,700yen (w/tax)
サングラスタイプ
PRICE:42,900yen (w/tax)
Elder_ARAOKAGANKYO | エルダー_アラオカガンキョウ 2022年式
カラー solid pink
眼鏡タイプ
PRICE:40,700yen (w/tax)
サングラスタイプ
PRICE:42,900yen (w/tax)
Elder_ARAOKAGANKYO | エルダー_アラオカガンキョウ 2022年式
カラー solid chocolate brown
眼鏡タイプ
PRICE:40,700yen (w/tax)
サングラスタイプ
PRICE:42,900yen (w/tax)
製品撮影|野町修平(Apt)
■ 二俣 公一氏 プロフィール
二俣 公一 空間・プロダクトデザイナー。大学で建築を学び、卒業後すぐに自身の活動を開始。 現在は、福岡と東京を拠点に空間設計を軸とする「ケース・リアル」とプロダクトデ ザインに特化する「KOICHI FUTATSUMATA STUDIO」の両主宰。国内外でインテ リア・建築から家具・プロダクトに至るまで多岐に渡るデザインを手がける。主な 空間作品に、和菓子店「鈴懸」や「アーツ&サイエンス福岡店」の内装デザインほ か、スキンケアブランド「イソップ」との恊働、香川県豊島にある「海のレストラ ン」など。プロダクトでは、デザインした真空管アンプ「22」がサンフランシスコ 近代美術館の永久所蔵品となっているほか、フィンランドのインテリアブランド Artekより「KIULU BENCH」、天童木工から「SAND」をリリースするなど、国内 外の様々なブランドと恊働している。2021年より神戸芸術工科大学客員教授
■ 生産工場「谷口眼鏡」
日本は、世界の眼鏡三大産地と呼ばれ、そのほとんど の眼鏡づくりは、福井県鯖江市に集中しています。そ の多くの工場の中でも、技術力の高さで、一際群を抜 きん出ているのが「谷口眼鏡」です。技術に裏打ちさ れた眼鏡づくりの哲学は、造形を着地点にするのでは なく、使う人の立場になった “かけ心地” を考え、人 に寄り添ったモノづくりを目指しています。
取り扱い店舗
ブリンク外苑前
住所 東京 港区南青山2-27-20 植村ビル 1F
TEL 03-5775-7525
営業時 12:00~20:00
定休日 月曜日 祝日の場合は振替で火曜日休業
ブリンク ベース
住所 東京 港区北青山3-5-16
TEL 03-3401-2835
営業時 12:00~20:00
定休日 月曜日 祝日の場合は振替で火曜日休業
URL http://blinc.co.jp/blincvase/
眼鏡とクラフト at RUTTEN_
住所 東京都台東区上野5丁目5−10-1F
TEL 03-6284-2675
営業時 12:00~19:00
定休日 月曜日 祝日の場合は振替で火曜日休業